獣医学部再受験|学士特別入試の対策・ポイント
前回は私立大学の学士受験(学士特別入試)が最も再受験で合格しやすいという記事を書きました。
今回はその学士受験の対策やポイントについて、ヤムヤムとnnkの2人の体験をもとに書いていこうと思います。

大学や年度によって選抜方法は変わるため、詳細は各大学の募集要項を確認お願いします。
再受験や学士受験を考えている方の参考になればうれしいです。
以前の記事
獣医再受験を体験した私が完全な主観で、最も合格しやすい受験方法について書いた記事です。
学士受験とは?
学士受験とは4年制以上の大学を卒業した者を対象とした入試方式です。
ここでは学士受験と記載していますが、各大学の募集要項には「学士特別入試」などと書かれています。
学力試験の他に小論文や面接があり、志望理由書も提出しなければなりません。
そのため、一般入試よりは推薦入試に近い形式です。
志望理由書の提出や小論文などがあるため、再受験している方でも、学士受験はせず一般入試に専念する方もいると思います。
しかし、再受験をした経験から、個人的には一般入試よりも学士受験のほうが合格しやすいと思います。
なので、一般入試に向けて勉強している方でも受験してみることをおすすめします。

私ははじめは学士受験を受験しようとは思ってませんでしたが、これで合格したらいいなーとあまり期待せずに受験しました。

私も実は直前まで学士受験をするか迷っていました。一般に向けて集中したほうが良いのではと考えていました。

でも結局、友人から「使えるもんはつかえーーー」と言われ
ぎりぎりで出願しました。
学士受験のポイントや対策
ここからは学士受験でのポイントと対策について書いていきます。
学士受験でのポイントとなるのは以下4点だと考えます。
- 志望理由書
- 学力試験
- 小論文
- 面接
志望理由書は受験する前に出願書類の1つとして提出します。
その他は実際の試験の科目です。
これから、このポイント4つについて説明していこうと思います。
志望理由書
まず、志望理由書について書いていきます。
志望理由書は受験する前に出願書類の1つとして提出します。
この志望理由書をもとに面接では質問されると思います。

私はまず自分についてマインドマッピングしました。そこから興味のある分野をまとめました。
書いた内容は
- 獣医師になってやりたいこと
- やりたいことがなぜ獣医師でないとできないか
- 6年間の学生生活をどのように過ごしたいか
です。

私は志望理由書はこんな感じで書きました。
- なぜ獣医師を今から目指すのかを今までの経歴を交えて説明
- 大学に入って何を学びたいか(どの研究室に入りたいかなど)
- 大学卒業後の進路について明確に説明
私たち2人の志望理由書を見てみると、結構違うことを書いています。
しかし、共通している内容はあるため、それらが重要なのだと思います。

周りの合格している人を見ても、大学や文系理系多様なため、正直これまでの経歴や学歴は関係ないと思います。
学力試験
学力試験は受験日の一番初めに実施されます。
学士受験では学力試験の内容は「英語基礎」、「数学Ⅰ・A」、「化学基礎または生物基礎」となっており、基礎的な問題がほとんどだと思います(大学や年度によって違うため、各大学の募集要項を確認してください)。
問題内容は難しくないため、9割以上の高得点を取ることが必須だと思います。

私が受験した感じでは、問題の難易度はすべて教科書の基礎問題レベルだと思いました。
学士受験の1週間前から基礎問題を繰り返し勉強して対策しました。

確かにすべて基礎問題レベルでしたね。
普段使用している問題集を一周見直すくらいでよかったと思います。

ただ別の大学では生命科学問題が出題もされています
この筆記に私は合格できたのですが、これに関しては受験勉強とは別に特化した対策が必要でした。

どんな対策をしたか覚えてる?

医学部編入試験対策本の基礎問題を一周して挑みました。
それで事足りたと思います。
ただ面接は私も不合格でこれにはさらに別途対策が必要だったと感じました。

貴重な情報をありがとう!
学士受験の学力試験は一般試験向けの勉強を進めている方からしたら難しくありません。
そのため、一般試験向けに勉強を進めている方は、学力試験に関しては1週間ほど前から基礎問題を復習するのが良いと思います。
小論文
小論文は学力試験の次に行われます。
小論文はその時の時事問題などが出題される傾向があると思います。
私たちの時は、基本的に1つ目に「時事問題」、2つ目に「その問題に関して獣医師として何ができるか」の形式で出題されました。

正直、小論文対策は全然していませんでした。
私は予備校に通っていたため、時事問題が出るとは聞いていたので、ニュースなどを見て情報収集をしていました。

私も特に対策はしませんでした。時事問題もあまり調べず…
出題された問題に対して理想論と実際獣医師としてなにが出来るかを書いた気がします。

実際の試験では時間ギリギリで書き終わりました。
正直言って一番大変なのは小論文でした…
正直、誤字や脱字もあったと思います。
ただ、小論文を書くときに、はじめに時事問題について書き、獣医師としてなにができるかの流れになるように意識しました。
小論文の対策は、獣医師が関わりそうなニュースをチェックしたり、基本的な小論文の書き方を確認するくらいで、それほどしていませんでした。
小論文は書ききることと、テーマに対して「自分が獣医師ならどうするか」の流れに沿うように書いていくことが重要だと考えます。
面接
面接は学力試験と小論部が終わった後、試験の一番最後に行われます。
ある大学の面接形式は試験管(教授)が3人と自分ひとりの3対1の形式で行われました。
面接は自分の志望理由書をもとに質問されることが多いと思います。

私の時は真ん中の1人がやる気のない感じで、もう1人が自分に優しく質問してくれ、3人目が厳しめの質問をしてくる構図でした。

私がされた質問はこんな感じです。
- 志望理由の要約
- 大学を卒業したらどんなことがしたいか、どこでどのように働きたいか
- なぜ今のタイミングで再受験したのか
- 動物実験についてどう思うか
志望理由書に基づいての質問が多かったです。
就活のように対策をしていきましたが、された質問が結構単純だったため、肩透かしを食らいました。
難しかったり、答えにくいような質問はされませんでした。

面接官は全員優しかったですね。また答えたくない質問があれば無理しないでねーっという感じでした。

聞かれた質問は
- 挑戦したい研究についてなぜ思いついたか
- 動物の殺処分を実際に自分が出来そうか
- なぜ獣医か?より詳しく
などでした。
説明するのが難しいですが、相手の質問に対してまっとうな受け答えができることが重要だと思います。
質問などは就活の面接よりも難しいことは出ないため、就活をしたことがある社会人でしたら、問題はないと思います。
動物実験など動物の福祉に関する質問はされると思いますので、事前に調べることをお勧めします。
終わりに
今回はヤムヤムとnnkの2人の経験から、学士受験対策のポイントをまとめてみました。
ポイントなどはすべて書ききれていないため、思い出したりしたら随時更新していこうと思います。
何かコメントや質問がございましたら、X(旧twitter)でもいいのでぜひお願いします。
これから再受験をしようと考えている方の参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール

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再受験獣医学生です。
理系の大学を卒業後に社会人を数年経験してから、獣医学部を再受験しました。
2回目の大学生なのでいろいろなことに挑戦中です。
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